「あたしをおびき出すためのおとりだったってわけかよ


ハルあんたも?」


首を横に振る


「早く帰んな」

ハル達は足早に立ち去った



再びバイクの音が響く


今度は桜の音だ



「俺が呼んどいてやったよ」


瑞也が言う


「嵐!」


要達が来た


「どうして嵐を恨むんだよ?


あの時の嵐の選択は間違ってなかった


あれ以上どうすればよかったんだよ!」



秦が言う




「あの選択が間違ってなかっただと?!


桜の下っ端を助けて白龍は見捨てる


それが間違ってなかったって言うのかよ?!」





「え?」




瑞也の言葉にあたしは固まった