「転校生が来るたびにてっぺん取りあうのはかまわねぇんだけどさ


桜の管轄内でやんのやめてくんね?」


秦が言う


「すみません!」


ハルと呼ばれた男が頭を下げ続いて輪を作ってたやつらも頭を下げた


「あのさ」


相手の男が口を開いた


「いきなり来てなんなの?



俺のケンカ邪魔してんじゃねぇよ」


本当に分かってないらしい


「ハルって言ったっけ?」


あたしは口を開いた


「はい」


「この男の名前は?」


「白舟です」



「白舟くん」


「あぁ?」


あたしを睨む


「ケンカってのは大事なもん守るためにやんだよ


まぁ別にお前が何のためにやろうが



それはあたしの知ったことじゃねぇからかまわねぇ


でもここはあたしたちが守んなきゃいけねぇ場所なんだよ


だからお前らがここでやるって言うなら


あたしたちはお前とケンカしなきゃなんなくなる


言ってること理解できるよな?」


秦と千秋が笑ってる



まぁそりゃあたしがこれだけ丁寧に言ってるんだからな