「嵐!!」


たまり場に秦が駆け込んできた


「電気もつけねぇで何やってんだよ!」


辺りはもうすっかり暗くなっている


「気付かなかった」


それどころじゃない


あたしのせいで・・・



「波夏のせいじゃないってあの時何度も言ったでしょ?」

まみが言う


「でも・・・「でももくそもねぇんだよ!」


千秋にさえぎられる


「あの時のお前の選択は正しかった


誰でもあの選択をした」


要が言う


でもあの選択が瑞也を変えてしまったのは事実だ


しかも桜だけじゃなくて


夢紅まで巻き込もうとしてる




「波夏」


秦があたしを名前で呼んだ



あたしは秦を見た


「過去は過去だ


今は目の前のことに集中しろ


お前が今やらなければならないことはなんだ?」


あたしが・・・今やるべきこと・・・



そんなの決まってる