昨日から一日。私と翔哉は
開いている資料室で眠った。

昨日、あのあと、黯梛からメールがきた。
「明日の午後からミッション開始。」 
それだけだったが、私は怖くなって、
震えていた。翔哉は、そんな私をみて、
「怖いのか?全くお子ちゃまだな。」
と、からかいながらも私を優しく
後ろから、「俺がいるから。」
と言って抱きしめてくれた。
私と翔哉はそのまま眠りについた。

朝、目覚めると横には翔哉の寝顔
があった。こんな大変な状況でも、
この顔を見ると、このままもいいかな
って思っちゃうな………(苦笑)

(わたしのせいで、
翔哉も巻き込んで、ごめんね…)
「本当に、ごめんね…」

そう言いながら翔哉の頭を撫でる。
サラサラな茶髪。
…私よりサラサラなんじゃない?
触ってて、少し悔しい。いいなぁ…。
私はそのまま、もう一度眠りについた。

その数分後、翔哉が目を覚ました。
横には愛音が気持ち良さそうな
寝息を立てて眠っている。
翔哉は愛音の綺麗な黒髪を撫でる。
そして呟く。

「どうせ、お前のことだから、
゛私のせいで゛とか思ってんだろ?
お見通しなんだよ、ば~か。」

そういって、急に愛音が愛おしくなり、
彼女の唇に優しくキスを落とす。
そして、また髪を撫でる。

「お前はさぁ…俺をもっと頼れよ。」

そう言ったとき、愛音がおきた。

「ん………。」

「おはよう。俺の可愛い彼女。」

「翔哉……。本当にごめんね。わたしの…」

「私のせいで?」

!!!翔哉に見抜かれた。
そうすると、翔哉は突然私を
抱きしめて呟く。

「お前のせいじゃない。」

そう言われた瞬間に
、私の頬に雫がつたった。

「お前は、もっと俺を頼れ。頼ってくれないと
俺がすげぇ頼りねぇみたいでムカつく。」

翔哉はふてくされた様に言った。