美紅はムツけて




「わかったよ!せっかく起こしたのに!」




そう言って部屋から出ていった。




1人残された俺は右手で顔を覆う。




「―――つーか。




可愛すぎるし…」





いくらなんでも可愛いすぎだろ……。




兄の『俺』が




妹の『美紅』を




好きになった。





きっかけは覚えてないくらい前だ。



だけど好きなとこならいくらでも言える。





意地悪すると赤くなる顔




綺麗な唇




可愛い瞳




細く華奢な腕




優しい性格




笑顔





全てが好きだ。