妹が、真夢華ちゃんが、還らぬ者になってしまったらしい。



何で来てくれないの?妹がいなくなったら私は用なし?

妹がいなくたって来てくれてもいいじゃん。


それは、私が嫌いだから。私は用なし。

……妹が、忘れられない。

自問自答を繰り返している間も

手術の時間が刻一刻と迫り来る。




「…勝って、会いにいくからね、龍真くん。」


最後の手術。

失敗すれば、二度と外に出ることは出来ない。



成功、すれば


普通に生活をする事ができる。


「煜ちゃん、手術の時間ですよ。」


「はい」

私の人生は、これにかかっている。