「キレないでくださいよ!殴れっつったのは・・・」


「てめぇのパンチはそんなもんじゃねぇだろー!本気でっつったじゃねぇか!本気で殴るまで殴らせるからな。一発目から本気でやれや。あたし何回も殴られんのは好きじゃねぇからな。次は本気で。はい」




さっきのパンチはあんま痛くなかった。


まぁ痛かったっちゃ痛かったけど、智也はあんな弱っちぃパンチじゃないはす。



あたしのお怒りに少しビビりながら




「じゃあ、本気でいきます!」


「おぉ」




最初からそうしろよ、とは言わないであげた。



目をつぶる。