バス停へ行くとすぐにバスがきた。

私はバスに乗り、一番後ろの席に座った。

平日の昼間だからだろう、私以外にこのバス停で乗る客はいない。

バスは走り出した。

背負っていたリュックサックを前に抱える様にして置き、ぼんやりと外を眺める。


4年ぶり、か……。


高校を中退し、飛び出した故郷。


お父さん、きっと私が帰ったらまた怒り爆発するだろうな……。





お母さんは……




~次は終点、沢見駅前。沢見駅前でございます~


この街にやってきた時の事を
考えていると、

いつの間にか降りる場所に着いていた。