(あれ…?2組ってどこだったっけ…?)
そう。私はいわいる方向音痴…
誰かに聞かなきゃ…
(あっ!あそこに誰かいる!背高いから2年生か3年生かな?でも…オトコの人嫌だな。でもあの人しかいないし…)
「あのぉ~…。」
「あ?」
(こわぁ…。声かける人間違えたあ…)
「なんだよ。」
「あっ…あの1年2組ってどこですか?」
「…」
「…?」
「お前はばかか。」
(えっ…?)
「この隣の教室だよ。」
「…えっ」
「え。ぢゃねーよ。」
「すいません!ありがとうございましたっ!」
私は恥ずかしさのあまり走って逃げてしまった…
(はぁはぁ…つ、疲れた。)
「あっ!花怜~!」
「あっ!那夏~!」
この子は親友の平松那夏(ひらまつともか)。
スタイルがよくて、ふわふわで茶色の髪の女の子!
本当にかわいい!!
「那夏あ~」
思わずぎゅう~ってしちゃう私!
「もう。花怜ったら朝から甘えん坊なんだからあ~!かわいい!」
「えぇ~。かわいくないよ泣)那夏のほうが全然かわいい!」
「ありえないからぁ。」
「こらぁ~席につけ~」
那夏とおしゃべりしていると担任の先生が入ってきた。
「入学そうそう怒られてーのかあ」
先生の言葉でみんなが席につく。
私も自分の席についた。