「なんで?」

多少動揺しながらも冷静に、冷たく返事をした。

「少しだけでいいから話がしたい。」

真っ直ぐアタシを見つめる大きな瞳。
これ以上見ると吸い込まれそうだ。

「ちょっとだけなら...」

「ありがと!帰り下駄箱で待ってるから!」


許可したのは少しだけ、
ほんの少しだけだけど、


真実をしりたい。


そう思ったから。

最後に喋ったあの日、
辛すぎて、正気じゃなかった。
思ってもない事を言ってしまった。
大好きなのに大っ嫌いなんて言ってしまった。

前日キスしたのはアタシだったのに、
キスして欲しいのはアタシだけなのに・・・

よりによって妹なんかにキスするから。

伝えたいけど伝えられないこの気持ち。
閉じ込めてるままじゃいけないんだろうけど、
どうしようもないんだ...