「しょーがねぇ。観覧車でものって休憩すっか?」
「う、うん!」

もう、時刻は17時を回っている。
着いたのが14時くらいだったから、
かれこれ3時間くらいは走り回っている。

少しくらい休憩したいし、
観覧車って暗くなってから乗った方が、
夜景も綺麗でお得感がある...

まぁ、これはアタシの勝手なプラス思考であって、
本当はどっちでもいいんだと思う。

そんなのどうでもよくって...

「あのー。」

「ん?」

「寒い...」

「ちょっと並んでろよ。」

晃はそう言って、走ってどこかに行ってしまった。

え?まさか...置いてかれた?
まぁ、あの晃がそんな酷いことするわけないよね?

―――――パフ―――――
え?

「あ、ありがと!」
「はい、これも。」