前風邪を引いたときに寛が持ってきてくれたんだ……
10パックもね……
私が愛用してるアップルティーは女性ばかりが行き交うショップのもの
男の子が行くのには…かなり抵抗があるところだった
『っ………』
あの時は深く考えなかったけど…寛はどんな思いで、このアップルティーを買いに行ってくれたんだろうっ……
きっと恥ずかしかったに違いない
なのに私のためにっ……
胸の奥がギュッと締め付けられて…目の奥が熱くなった
泣いちゃ駄目っ……
私にそんな資格はないのっ……
寛を傷つけた私に、泣く資格なんて…ないんだよっ……