あれ?
キャーキャー聞こえるのは気のせい?……じゃない。
そりゃあ、叫びたくなりますよ。
目の前にイケメン5人組がいたらね。
でもいつもならすぐに抜けられるのに、今日はいつもより遅い。
なんで?
後ろを向いてみると、翠たちの周りを50人ぐらいの女が囲んでいた。
大変そうね。
私は自分の事をどうにかしなきゃ。
「ローラさん、ワインはいかがですか?」
「おほほ。私はまだ未成年ですわよ。」
「少しくらいなら大丈夫ですよ?さあ、どうぞ。」
「うふ、おほほ。それはちょっと……。」
「大丈夫ですよ。」
何この人。
しつこい。
どうしよう……。
「お嬢様。ご主人様がお呼びです。」
おお~。
ちょうどよかった。
「わかったわ。すみません、失礼します。」
ガチャ。