私たちはいつでも入れるように扉の前で待っていた。
パーティーの時は絶対に執事たちと一緒にいないといけないって、いつもパパに言われてるの。
もし何か起きたら、守ってくれる人がいないといけないかららしい。
それにしても、パパの話長くない?
私早くエリックに会いたいのに。
「翠。エリックはもう会場にいるの?」
「いえ。まだいらしてないと聞きましたが。」
な~んだ。まだ来てないのね。
じゃあ、パーティーに来ている人達のあいさつをはやめに終わらせられる!
「お嬢様。お話が終わりました。」
はあ~。やっと終わった。
すると目の前にある大きな扉が開かれ、司会者が、
「御影院(みかげいん)財閥のご令嬢、御影院ローラ様のご登場です。」
私たちは、大きな拍手で迎えられた。
今日は500人くらい来てるかな。
このパーティーには有名な財閥の関係者や政治家、そして大統領も来ている。
私の本名は御影院ローラ。
御影院財閥の令嬢。
日本人とイギリス人のハーフ。
パパが日本人でママがイギリス人。