昼休み、営業途中の公園でコンビにで購入したパンを口にした時、ふと鞄の中に目をやった。「朝の封筒だ。」どう考えても胡散臭い。差出人の住所もなければ、消印もない。何かの名簿リストに載って、誰か俺をめがけてきたな、と軽い怒りを覚えつつ封筒を開封してみる。

公園のベンチに座りながら、さっさと昼食をすませ、封筒の中身にあった一枚の紙を食い入るようにみている柴田の姿がそこにあった。

鳩に餌をやるひと、噴水で遊ぶ子供たち、談笑する奥様方、ここではごく普通の平和な時間が流れている。ただひとりの男を除いては。

訝しがった柴田だが、封書の文面を見ているうちにみるみる青ざめていった。