「陸ー、昨日何でカラオケ来なかったの?」
「あぁ、ゴメン。忘れてた。」
「もぉ、今度は絶対に来てね!」
「分かった。」
はぁ、なんかムカツク。
つか、彼女ずらかよ…。
最悪だ。
オレは陸。まぁ、モテる方だと自分でも思う。
でも、特定の彼女をつくらないのがオレ。
束縛とかされたら、たまんねーし。
だから、告白されても断っていた。
オレの家は、小さい頃から自分の自慢の家族だった。
オレには、兄や妹そして父と母。
恵まれて育った。
でも、オレが中学生の時。
そんな家族は一変した。
自慢どころか、みっともなくなっていった家族にオレは「離れたい」と
思うようになっていた。