紙を広げると文字が書いてあった。

メアドだった。

このメアドどこかで見たことがある。

…あっ、あの時に飛んできたメアドと一緒だった。

あの時飛ばしたのは彼だったんだ。

授業が終わると陸がやってきた。

「なぁ、メールしてくれよなっ!」

「うん、分かった。」

そう返事すると陸は微笑んで男子の所へ向かった。

「真奈ー?来たんじゃん。」

「うん!暇だったから。」

「そっか。良かった。何かあったのかと思った。」

「大丈夫だよっ★」

「うん!見れば分かる。」

二人で笑いあった。

それから放課後になった。

「真奈ー、今日どっか寄ってく?」

「ううん。今日は用事があるからパス!」

「了解!」

そして、私は緊張しながら家に帰った。

家に帰ると玄関には女の靴があった。

一度も家に女の人を連れてこなかったお父さん。

大事なんだろう。

「ただいま。」