「…分かった。」

そして、私は部屋に戻った。

正直こんな事が裏であったなんて驚いた。

でも、お母さんが認めたのなら私は再婚を拒否できない。

どこか面影があるのなら見てみたい。

お父さんが好きになったのなら。

今までの自分が恥ずかしくなった。

お父さんも辛かったのだろう。

きっと、いや絶対に。

そして、私は休むはずだった学校をいく事にした。

家に居ても何もする事ないし、1人でいたくなかったから。

学校に着くと、もう2時間目に入っていた。

「遅れてすいません。」

「川崎か…。座りなさい。」

「はい。」

そして周りの視線を浴びながらも席に着いた。

席に着くと、美里と目が合った。

何か言いたそうだった。

だから、目を逸らした。

授業を再開した先生を横目に私は美里を見た。

もう美里は授業に集中しているみたいだ。

だから私も授業に集中しようと思ったら、横から紙が飛んできた。

周りを見ると住田陸と目が合った。

きっと彼が飛ばしたんだろう。