アラームが鳴った。
もう朝か…
あれから、泣いて私は寝てしまった。
学校へいく気もしなく、何よりお風呂に入ってない。
朝風呂でもイイか。
美里に休むとメールしてからお風呂に入った。
鏡を見ると目が酷く腫れていた。
今更冷やしてもどうにもならないから放っておいた。
お風呂に上がるとお父さんが帰ってきた。
「…真奈?学校はどうしたんだ?」
「体ダルイから休んだ。」
「そっか、大丈夫か?」
「うん。…あのさ、再婚の事だけど一会ってみたい。」
「えっ?いいのか?」
「まだ賛成してないけど、会ってみたい。」
「そうか。一週間後ココへ来るように言う。」
「うん。」
「イイ人だから。」
「そっか。あのさ、その人のドコがよかったの?」
「…亜紀って言うんだ。その人の名前。」
「えっ?亜紀?」
「あぁ、漢字も同じなんだ。」
ビックリした。
私のお母さんの名前も亜紀なのだから。
「お母さんに出ていかれた理由は浮気じゃない。お母さんが癌になったんだよ。しかも、末期で危なかった。」