受験までには、あと二ヶ月ある。

それまで、毎日勉強をした。

私は、正直高校なんてドコでも良かった。

でも、遠い所へ行きたいと思った。

なんでだったっけ?

あぁ、思い出した。

いろんな所を見てみたい!

そう思ったからだ。

ま、別にどうでもいいけどさっ!


そうしている内に、もう卒業式になった。

今までの三年間あっという間に過ぎた。

そして、卒業式の日…

体育館では、旅立ちの日にを歌っている。

♪〜
白い光の中に 山並みは燃えて


歌を歌っていると、たくさんの所から涙のすすり声が聞こえた。

みんな思い出があるんだな。

私には…あるか。

そうしているうちに歌は終わり、校長先生の話をしていた。

いつもは長くて憂鬱だった話も、何故かきょうはきっちり聞こうと思った。

そして、10分がたった。

さすがにきつい。

本人は気づいていないみたいだが、同じ事を繰り返している。