それからの私は特に彼氏をつくるまでもなく、ただいつも通りに過ごしていた。
あれから何度か告白はされたが、もうあんな思いはしたくなかったから断った。
みんながみんな奥田じゃない事は分かる。
だけど、疲れたのだ。
なにもかも。
そして、季節は冬に突入した。
長袖に変化して首にはマフラーを手には手袋をして
歩いている。
川の近くには桜の木がある。
今は桜は咲いていないが春になると綺麗だ。
冬には一面真っ白だ。
小さい頃一人で遊んでいた記憶がある。
そして、学校へ着くと…
「真奈すごいよ!また、一番じゃん。」
「本当?良かった良かった。」
「でもさぁ、高校決めたの?」
「ううん。でも、遠い所がいいかな。」
「私も真奈と同じ所に行きたい~!行きたい~!」
「じゃ、勉強頑張れっ!」
「えぇ、教えてくれないの?」
「うん。」
「ひどい、ひどい、ひどいよー(泣)」
「…よし、一緒にしてあげるからっ!」
「やったー。ありがとう!」
そうして毎日私の家で勉強会をした。