「そう簡単にいくかな?」
「大丈夫だって。」
「そうかなぁ。でも、明日にでも別れ話する。」
「早っ!でも、頑張れっ。」
「うん」
そして、この話が終わると同時に解散した。
私は、バスに乗って家に帰った。
すると久しぶりに父が早く帰ってきていた。
「あっ、真奈か…。おかえり。」
「ただいま」
「ここにお金置いとくから、ご飯食べなさい。」
「うん。どっか行くの?」
「えっ。…あぁ、まぁ会社に…なっ。」
「ふーん。」
「あぁ。じゃあ、きちんと早く寝なさい。」
「うん。」
「いってくるな」
バタン。
ドアがしまったのを確認してからお金を机の中にしまった。
こんな大金なんか貰っても嬉しくない。
机の中には、いつしか一万円が貯まっていた。
これだけ、私は一人なのだ。
でも、寂しいとは思わない。
おもいたくない。
自分が弱いと思いたくないから。
これは、きっと逃げているだけ。
わかってる。