その時に、きっと私は実感したのだろう。
「あぁ、私は今までずっと一人だったのか。」と。
そんな訳で、私は大人という生き物を嫌いになった。
きっと、トラウマなのだろう。
お母さんとお父さんには裏切られていたんだし。
ふと、過去を思い出した。
「はぁ、また思い出したよ。嫌な思い出なんて綺麗さっぱり無くなればいいのに。」
なんて、独り言をつぶやいてた時
「真奈ー、おっはよーー。」
この元気な声は…
「美里ーー、おはよーー」
私の親友である、美里だった。
美里は、いわゆる天然美少女だ。
天然なのに、顔は大人っぽい。
つい最近も、先輩に告白されたらしいが断ったらしい。
「真奈ー、一緒に行こ?」
「了解」
そして、いつもの道を歩いていた。