「ねぇ、ちょっとイイ?」

そう、あれから呼び出しが増えた。

そして、付き合って分かったのだが彼はモテる。

まぁ、ルックスもイイし何より性格もいいからモテるのが分かる。

そして、何より独占が激しい。

おかげで、なにも自由ができない。

美里とも話ができる時間が少なくなっていった。

私は、うんざりしていた。

「ねぇ、あんた最近調子に乗ってるみたいだけど。」

「早く、奥田君と別れなさいよ!邪魔なの。」

「奥田君が本気じゃないの知ってるでしょ。」

「奥田君の本命は、私なの。」

リーダーらしき人がそう言った。

ん?ちょっと待てよ。

さっき、地味にナルシ発言しなかったか?

あー、マジうけそう。

やばい、頬がゆるんじゃうし。

「ねぇ、何笑ってるの?」

ほーら、見つかったし。

もー、いーや素直に言っとこう。

こういうのって、素直に言っとかないと後々面倒だし?

「あのさぁ、素直に言わせてもらうね。
うざい、そういうの。」

「な・な・なに言っての。」

「誰に向かってそんな口聞いてるの!!」

「誰って、分かんない?あんた等。」