きっと、まだ美里はまだあの人が好きなんだろう。

諦めきれないモノと思うから。

そう簡単に。

これは、美里を見て素直にそう思った。

そして、ついに告白の返事をする日がやってきた。

美里に一度聞いた事がある。

「ねぇ、もしオッケしたらどう思う?素直に言って。
まだ好きなんじゃない?」

「うーん、好きなのかなぁ。でも、イイと思う。私なら、もう大丈夫。
てか、また新しい恋したし☆だから、私なんて気にするなっ!」

私は、その言葉を信じる事にした。

そして、放課後…

「真奈、素直に頑張れっ!」

「うん、分かった。」

私は、本当はよくわからなかった。

でも、きっと彼はイイ人なのだろうと思った。

だから、受け入れようと思った。

「ねぇ、名前なんて言うの?」

「えっ、もしかして分からなかった?」

「うん。」

「えっ、マジかよ…。オレは、奥田悟」

「分かった。あと、返事なんだけど…。よろしく。」

「えっ、まじでイイの?」

「うん。」

「まじで嬉しい。」

そう言われた途端、私の目の前はワイシャツが広がった。

そう、抱きしめられたのだ。