そして、次の瞬間…

「じゃあ。…って、え?川崎なんでいるの?」

見つかってしまったんだ。

しかも、あろうことに私が好きと発言していたあの男。

「本返そうと思って。あっ、邪魔だった?」

私は平静を装った。

しかし、あの男が

「オレ、川崎の事が好き。だからさ、付き合って?」

あろうことか、告白してきたのだ。

しかも、さっき振った女の子の前で。

私は、はっきりこう言った。

「ごめん、付き合う気ない。」

そしたら、おとこが

「なんで?オレの事嫌いなの?」

「違う。でも、好きじゃない。」

私にはわからないんだ。

付き合うってどういうモノなのか。

かと言って、好きでもない奴と付き合いたくない。

後悔なんかしたくないから。

それに、仮に付き合ったとしよう。

きっと、さっき振られた女が妬みをもつのは目に見えている。

そしたら、変な噂を流されるだろう。