受験が終わって、合格発表の日。
「陸ー、どうだった?」
オレは高校に向かって、掲示板の前にたった。
5143がオレの番号だ。
5132
5135
5137
5138
5139
5142
5143
ん?
合ったのか?いや、合ったんだ。
「よっしゃーーーー。」
オレは叫んだ。
そして、とても本当に嬉しかった。
これで俺は自由になれると思うと嬉しかった。
その次の日には、新居の手続きもして家も決まった。
そして、入学式が次の日と迫った時…
プルルルルルー
プルルルルルー
電話が鳴ったんだ。
オレは電話に出た。相手はオレの母親だった。
「陸、今から○○病院に来てちょうだい。お父さんが…」
「今頃、親ずら?笑えるぜ。いやだ、行かない。」
「りく、お願い」
「すきにしていいんぢゃないの?」
「陸…」
「ぢゃ」
オレはとても後悔した。
この時に、どうして行かなかったのか。
オレの最初で最後の反抗だったと思う。
あとから知ったんだけど、オヤジは飲酒運転の車に引かれて意識がなかったらしい。