あの人達も聞かれていたなんて思いもしてないだろう。

おれは、邪魔な存在だったんだ。

きっと、ここでも迷惑かけてしまう。

でも、自然と家族の所には戻りたくなかった。

中学生がバイトなんてできるはずもなく、オレは迷っていた。

それから、オレは親戚の家には帰らなくなった。

そして、朝帰りも普通にして学校にもいかなくなって…。


いわゆる、荒れた。

髪も金に染めたり、ピアスしたり…

そして、女をとっかえ引っ変え。

最低だったと自分でも思う。

だからこそ、オレは止めたくなかった。

みんなオレから離れればいい。

そう思っていた。


しかし、そんなオレにも恋をした。

相手は、普通の女だ。

そいつは他校だから、毎日会えなかった。

だが、駅を出歩くと必ずと言っていいほど会った。

だから、オレは学校にもいかず、ずっと駅にたむろしていた。

しかし、ある時…

その女は、オレのツレと付き合う事になった。