私は試しに、"返信"のボタンを押してメールを打った。


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あなたは誰なのですか?

真実とは何ですか?


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送れるかなんて分からなかったけど、送信ボタンを押した。


『送信中―――送信しました』


「送れた…」


すると、すぐにメールは返ってきた。



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我はそなたが良く知る人物であり、近くにいる。

だが、正体は明かせん。


真実とは、そなたが一番大切に想う者のことである。

我が次にメールを送れるのは初雪降る日、日付が変わる前。


最後に1つ。

真実はそなたの近くにある。
相手の姿に惑わされるな。

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メールはそこで終わっていた。