でも、なんかひっかかる。何でだろう?
まぁ、いっか。

一階に降りると雪君は玄関の前で待っていた。

「待たせてごめん〜」

私は手を合わせて大袈裟に謝った。

「本当だよ。俺がどんだけ待ったか…」

雪君も同じように大袈裟に言った。

「だから、ごめんって!」
「ははっ!相変わらす真白は変わらないな」

「すみませんねーいつまでも子供っぽくてー!」

そんな風に昔と同じようにじゃれ合いながら私と雪君は学校に向かった。


町の風景が高校生だった頃と同じだ。
そういえば、実家に帰ったのはいったい何年ぶりだろう。
ん? これって…帰ったのに入るのかな?
実感はないけどタイムスリップしてきたみたいだし。過去でも一応帰ったのに入るよね?
あぁ〜ややこしい!!

姿は高校生とはいえ、中身はバリバリのOLなんですけど。
久しぶりに制服を着たからなんだか変な感じがする。というか…軽くコスプレでもしてるみたいで恥ずかしい!!