「今年は亜子と同じクラスだね!受験とかまじ嫌だけど…」


『だね…』



そう、受験生。


『まじ嫌!』


「え!?」

いきなり叫んだ私に唯花が驚く。



『…あ、ごめん。受験が嫌すぎて…』


「まぁ、そうだよね〜。志望校決まってないし〜。」



この1年で私の進路は決まるのか…


「んま、今からそんなこと考えたって仕方ないっしょ♪楽しくいこ〜」



『そだね。』




私はこの時まだ知らなかった。



この1年で


史上最大の壁にぶち当たり


史上最大の恋をするなんて。