次の日に病院に行くと、集中治療室に大和はいた。
大和の言ったことは、本当だった。
先生には、幽体離脱のこと以外を事細かく説明した。
「あなたは?」
「…大和の妻です」
「身内がいらっしゃったとは!」
「でも、籍は入れてないんです」
婚姻届を書くことは、出来なかった。
私達は、未成年で…。
証人のところが、空欄だった。
書いてくれる人が私達には、いない。
「…治療費は、あります」
大和にそう言えと言われた。
よくは、わからないけど何かを確信したような顔だった。
「わかりました」
「先生、よろしくお願いします」