「ふんっ!十分悪い!!こんなチャラチャラしてるヤツなんかに忍頭が務まるわけないでしょ!!」
佐助もカチンときたようだ。私に反論する。
「相変わらずバカだなお前は!務まってなかったらここにいねぇーから!」
「しっ失礼ね!バカってなによ!」
「そのまんまの意味だ。わかんねーのか?」
二人の口論は激しくなっていく。
鈴はそのやりとりを横で見ながら、あたふたしている。
「私はもう月影党の頭領よ?嘗めて欲しくないわね!
この口悪猿!!」
「あん?この間抜け梓っ!もう一回言ってみろ!」
鈴サイド
→これはまずいです…。さすがに止めないと!
「お二人とも、お止めください!!」
鈴が止めにかかるが、無意味だった。
鈴)
もう、こうなったら…奥の手ですね。
鈴は指で『印』を結び、叫ぶ。
「風守忍術……立風(タチカゼ)っ!」
突如、強風が巻き起こり、二人の間に入り込む。
「うぉ!?」
「きゃっ!!」
そして二人のケンカ(?)を止めた。
「お二人とも、頭を冷やして下さいませ?」
鈴は笑顔。←(ものすごい黒い)
『………』
二人はなにも言えなかった。