−暁斗 side− 騒ぐ爽汰の声で、目が覚めた。 「うるせぇな…」 「あ、暁斗。おはよ」 乱暴に頭を掻いて、いつもの黒いソファーに座った。 「暁斗!見てみて!ちーちゃん!」 「あ?」 爽汰がトコトコと俺のところへやってくると、にっこりと笑ってそいつを指差した。 「……稚里?」 『………』 本人は至極不機嫌そうな顔で机を睨みつけていた。 …なんで、前髪短くなってんだ…?