大丈夫なの?って視線を送ってくる稚里にあたしはにっこりと笑って「大丈夫!」と言った。
「イメチェンして可愛くなった稚里をみんなに見せに行こう!」
『はあっ!?やだよ!何でみんなに…っ』
「一番は暁斗くんにっ!」
あたしがそう言えばうぐ、と言葉に詰まる稚里。
うん、やっぱり暁斗くんのこと考えてるときの稚里はかわいい。
「どうする?切るの、やめる?」
子供に問いかけるように聞けば稚里は俯いてでも、小さく首を縦に振った。
「じゃ、かわいくしてあげるから椅子に座ってて?」
『……ん』
溜め息混じりに洗面所を出ていく稚里。きっと心の中では「言わなきゃよかった~」とか思ってるんだろうな。
さて、稚里大改造計画を実行しますか!
「ふふっ、楽しみっ」
-琴音 side end-