すると、心地よいテノールの声があたしの耳に響く。



「「あ?」」

「間に挟まれてるちぃを見ろ」



その言葉にパッと顔を上げた。



『もっくん!』

「「もっくん!?」」



2人の間から抜け出して、秀兄と同じように飛び付いた。

もう現役チームは唖然に呆然、驚愕…。

顔がみんな真っ青だ。

でも蘭さんだけ楽しそうに笑っていた。



「元春…だからもっくん?」

「ぶっ…!親父がもっくん……!」



…ん?親父?



『…暁斗と秀兄、兄弟なの?もっくんは2人の父親なの?』