―――そして、総会当日。
あたしは琴音に叩き起こされ、されるがままで着替えをさせられ連行され倉庫にいる。
いつも以上に忙しなく動く下っぱや幹部。
その動作をあたしは優雅に椅子に座ってボーッと眺めている。
あたしだけ、ね。
琴音はみんなと一緒に手伝ってる。
「あ゙ーっ、疲れた!」
ドスンッと隣に座って来る透。
『何が〝疲れた〟だよ。透、そんな動いてないじゃん』
「お前より動いてるから大丈夫!」
何が大丈夫なんだか…。
横目で透を見やり、溜め息をついた。
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