『……っ』

「いいな?」



コクン、と頷いたのを見て抱き締めた。



「それと、早く仲直りしろ」

『………』

「原因は電話なんだろ?」

『え…何で…』

「琴音から聞いた」

『……』

「あいつはあいつなりにお前の事想って言ったんだよ。分かってんだろ?」

『………うん』



長年一緒にいたら、それくらい気付くだろ。



「あんま心配かけんなよ」

『……暁斗に?』

「当たり前だろ?あいつらなんか気にするだけ無駄だ」



そう言うと目を見開いてから、笑った。