嫌がってるのに無理矢理切ろうとするから。



「…んで、その先生どうした?」

『え?ああ、辞めたよ。“あんな化物みたいな奴の世話出来るか”っつって、捨て台詞吐いて。』

「………化物」

『お前らが悪いんだろっつーの。最後の最後まで睨んでやったよ』



ビクビクしながら出てったっけ。

なら最初から言うなっつーのに。



『まぁ、前髪切らない理由はただ見たくないからってだけ。』

「…そんなんでよく前が見えるな」

『ああ。そんなもん慣れだよ慣れ〜』



そう言って暁斗に抱きついてやった。