『ある先生がね、あたしの前髪を切ろうとしたんだ』



死んでも前髪だけは他人に触られたくないあたしは必死で抵抗した。

触られたくない一心で。

それで、もう1人の先生があたしを暴れないように後ろから抱き締めるようにした。

それが逆効果でね。

イライラがピークになったあたしは後ろの先生を殴った。

前にいたハサミ持ってる先生も、そのハサミで切りつけたりした。



『あれは危なかったね〜。もう少しで殺人を犯すところだったよ。未遂だけどね』

「……。(コイツ…危ねぇ…)」