「そんなん理由にならねぇよ」

『立派な理由です』

「ふざけてんのかお前」



とんでもない!あたしは至って真面目だ。



『死んでも言いません』

「……へぇ?」



…なんか、悪寒がする。

と、思ったら暁斗があたし腰を持って自分の方へ引き寄せた。



『ちょ…っ』

「意地でも言わねぇんだな?」



ニヤリと笑った暁斗の顔がだんだんと近付いて来る。



『ちょ、待っ……』



あたしの小さな抵抗も虚しく、唇は塞がれた。

……たくさんギャラリーが居るっていうのに。