それはもう昔からの癖なので、何とも言えません。

それから、琴音とトイレへ行くと必ずと言ってもいいほど待たされる。

今回もそう。

あたしが先に出て、琴音がだいぶ後から出てくる。



「お待たせ〜」

『遅いなぁ、相変わらず』

「えへへ」



可愛いから許すけど。

すると、急に琴音があたしの後ろに隠れた。



『?、こと―――』

「あっ、いたいた!!」



そう声が聞こえて、そっちを見るとあの男の子と無口な男子。



「探してたんだぁ!よかったー見つかって」