『何を…?』



すごい怪訝な顔をして琴音に問うた。



「眼」

『え、何でまた急に…』



向こうには聞こえないように小さな声で話し出した。



「小さい時以来見てないから」

『見なくていい』

「どーせ前髪上げるんだからいーじゃん!」



残念。あたしは下を向いて頭を洗うんだよ。



『や・だ・ね!』

「ケチ!」

『ケチで結構〜』



ただ、信じていても見せられない。

…あたしがただ見たくないってだけだけどね…。



「ちぃー?俺もお前の目を見たいよー」