*星野真子*



廊下の端を歩く星野真子の

足はすでに重苦しかった。




『新学期になってもまたクラスで浮いちゃうんだろうなぁ..』



そんなことを思いながら

心の奥で少しだけ


今までとは違う生活に

期待している自分が無性に

恥ずかしくなった。




真子は今日から高校2年生になる。



これからの1年を

頭の中で想像すると

お腹が痛くなってきた。