夕日に見入ってると隣で靴やら靴下やらを脱ぎだした翼。
何する気!?
疑問の目を向けているにも関わらず制服のズボンを捲り始めた。
「海入るんだよ。お前も入ろうぜ」
あたしも靴下を脱いで裸足になって海に入った。
うん、冷たいね。
寒いよ~。
「寒み~な。ほら、ブレザー貸してやるよ」
「ありがと」
あたしが着たらぶかぶかのブレザーはとてもとてもあったかい。
翼の匂いがするよ。
水の音がパシャパシャ響く。
「おい!!」
「何?……きゃ!!…ちょっと何するのよ!!冷たいじゃんばか!!」
「はははっ!!」
翼に水かけられた~……。
翼のばかぁ。