「やった~!!!同点だよ。唯ナイスパス」

「ナイスシュートさつきちゃん」



お互いにハイタッチした。



翼はというと放心したまま固まっている。



そんなにあの言葉が効いたの?



魂が抜けた翼は戦闘不能になりC組に楽々勝った。



まだ放心状態の翼にちょっと罪悪感を抱いた。



お昼に逢って謝ろう。



そしてお昼。



あたしは翼を探して校内をウロチョロしている。



教室にいないしどこにいるんだろ?



「あ、彼女ちゃん!!大変なんだよ。一緒に来て」



偶然逢った花岡くんはなにやら焦っていた。



そんな花岡くんに引っ張られるがままのあたし。



足がもつれて転びそう……。



着いた先は保健室。



「失礼します。翼、彼女ちゃん連れてきた」



中には翼がいた。



けがしてるの……?