陽菜へ



陽菜、卒業おめでとう。



初めて俺に会ったときのこと、覚えてるか??


あのときのお前の目はキラキラと輝いていた。


今はあのころよりももっと、輝いてる。



高校生になってもその輝きだけは、忘れるな。


大人になるにつれて、汚いものをたくさん見ることになる。


でも、どうかキラキラした目や心、それだけは守り通せ。



陽菜??


そろそろ、独り立ちしろよ。


いつまでも夏希に甘えてちゃいけない。


自分のことだけじゃなく、

周りのことも気にかけるようになれるから。


陽菜なら、なれる。




何かあればまたこの学校に来ればいい。


辛くて泣きそうになったら、


ここでの中学校生活を思い出せばいい。


苦しくて挫けそうになったら、


みんなの笑顔を思い出せばいい。



陽菜、元気で頑張れよ。