「大好きなソフトをキライになろうと努力した。


でも、無理だった。


みんなには分からないと思う。

だから簡単に言うとね、


誰にでも好きな食べ物ってあるじゃん?


それをキライになろうとする。


この例えが1番分かりやすいと思う。



でね、ソフトのことを考えないようにするために生徒会の仕事を無我夢中でやった。


でもさ、どれだけ頑張っても


どれだけ忙しくても



頭の隅には絶対にソフトのことがあるんだよね。


自分でもイヤになったよ。」



あたしはアハハと乾いた笑いを漏らした。



でもクラスの中では誰も笑わない。



笑ってよ。



笑ってくれなきゃ、あたしが惨めじゃない…。