あたしが生徒会長になったその日の放課後。
陸を引き連れて生徒会室へとやって来た。
まだ、誰もいない。
初めてはいる生徒会室に少しドキドキしながら扉を開けた。
「『な、なんじゃこりゃ…』」
陸とあたしの声が重なる。
生徒会室は豪華だった。
フカフカのソファにパソコンが3台。
それにコピー機まである。
あと、職員室直通の電話まである。
「………どんだけ。」
自然と口から出た言葉。
ホントにどんだけぇ~?!
『夏希、お前の部屋は向こうだ!!』
生徒会室の奥にはもう1つ扉があった。
そこには、
”生徒会長室”
と、書いてある。
あたしはドアノブをぎゅっと握り、開けた。
【バタンッ】
開けてすぐに扉を閉めたあたし。
一瞬見ただけだけど、ヤバイ。
『どうしたんだよ??』
開けてすぐに扉を閉めたあたしを見て不思議に思ったのか、
今度は陸が扉を開けた。
【バタンッ】
そして陸もあたしと同じ行動を取った。