『それでは生徒会長の海道さん。
生徒のみなさんにあいさつをお願いします。
今すぐ、放送室まで来てください。』
あたしは箸をくわえたまま停止。
あたしが?
生徒会長??
あんなふざけた演説したあたしが?
この、ひねくれ者のあたしが?
生徒の代表……??
頭の中は大パニック。
だって信じられないでしょ??
「夏希?!
早く、放送室行かないと!!」
陽菜に肩を叩かれ、我に返った。
「なんかの間違いじゃないよね…??」
『間違いなんかじゃない。』
そこへ桐ちゃんの登場。
『俺も開票に参加したんだ。
9割がお前を支持してた。
だから胸張って、みんなにあいさつして来い!!』
あたしはゆっくりと立ち上がった。
そして教室を出る。